アオバル
「青春」
青春っていい。
アホみたいに何かに夢中になって、さらにそれに費やす時間を共にできる仲間がいて。
先週の金曜日から日曜日にかけて、僕はオランダにいた。
会社の取り組みのひとつとして新たに今年から参加することになった大会のためだ。
もちろん子供たちのね
毎年夏にインターン先の会社主催でヨーロッパにある日本人サッカーチームの大会が行われている。
今年はその大会で10数名を選抜し、「日本代表」としてヨーロッパのチームと戦うことになった。
こどもたちはドイツやオランダ、イギリスなど、容易には集まれない場所にそれぞれ住んでいるので、全員で一緒にプレーできたのは大会前日の集合日が初めてだった。
このメンバーに選ばれるような子たちはサッカーをしている時だけでなく、ホテルにいる時などでもそれぞれがリーダーシップを発揮し、大人が厳しく何かを言わなければいけないことは少なかった。
そのような子たちの集まりなので打ち解けるのも早かった。
もちろんコーチたちと距離を縮めるのにも時間はかからなかった。
チームは順調に勝ち上がり、最後の試合で勝てば優勝というところまできた。
ロッカールームで監督、コーチからの話が終わり、円陣が組まれる。流す曲はもちろん爆音の「We Will Rock You」
チームのテンションはマックスで試合が始まった。
相手は前日惜敗したチームで、相手は勝ち点的に引き分ければ優勝という状況。
舞台は完全に整っている。
もはや監督、コーチまでもがチームのファンと化していた。
試合の中盤不運な形で相手に先制されてしまう。
もうあと5分しかないという時間帯。
コーナーキックからのヘディング弾で追いつく。
時間はあと少し。
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終了の笛がピッチに響き渡る。
ベンチに猛ダッシュで駆け寄る相手チームを横目に、たまらずピッチでうなだれる子供達の元へ駆け寄った。
結果は負けだったが、こんなに熱くなれる試合は久しかった。
子供達はこの三日間で間違いなく「青春」をしていた。
子供達だけではない。
一緒に過ごしたコーチたちもそうだった。
そこで僕は気づいた。
なぜ自分は子供達と関わることが好きなのか。
それは子供達はいつも全力で、共に青春をできるからだ。
子供達はいろんな道を生きながらも仲間とともに成長してゆく。
その成長過程で一緒に熱くなれる時間、それがたまらなく好きなのだ。
あーこれを味わってしまったらまた抜け出せなくなる。
アオバルとかいて青春と読む、か。
ええな。
まだまだ自分もアオバルしていきたい、
そう願う午前一時。
前回の記事も午前一時に考え事をしているが
そういう時間帯なのかな。